甘えは必要ですが頼り過ぎてはいけません!!(土居健郎の甘えの定義、乳幼児期の必要性)

   

甘え土居健郎

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お世話さまです。YUUMAです。

いよいよ東京オリンピックも閉幕です。日本の選手は結果を残せた人、残せなかった人と明暗が分かれましたが、これはもう真剣勝負の世界なのですべての選手の健闘を称えたいです。

日本代表、お疲れ様でした。感動をありがとう!!

 

今回も、心理学の先人シリーズでいきます。

 

『甘えの構造』を研究した「土居健郎(どいたけお)」をご紹介したいと思います。

 

 

土居健郎について

「甘え」を研究した土居健郎はどのような人生を送ってきたのでしょう?

土居は1920年、東京に生まれ、母親はプロテスタントで自身も大学入学後、カトリックに改宗しています。

大学卒業時は戦時中だったため、すぐに軍医として招集され、戦後すぐ聖路加国際病院内科に勤務したそうです。

この時期に米国の精神身体医学と精神分析に興味を持ち、精神分析家古澤平作に教えを受けたり、米国へ留学して

知識をつけました。

日本に帰国したその後は、日本の病院で診療を行ったり、晩年は大学病院や大学の教授、国立精神衛生研究所所長を務めており、2009年7月5日89歳で逝去しました。

 

 

甘えの定義について

それでは、いよいよ甘えについて探究していきます。

土居は甘えの定義を「人間関係において相手の好意をあてにして振る舞うこと」とし、

「甘え」は愛情表出を伴う快い気分であり、時にそのような気分を求める欲求をさし、また感情的依存を意味することとなる

「甘え」は人間関係の根本にかかわる心理を示している

と述べている。

さらに、こんなことも言っている。

「私は甘えている」と自覚した時は、もはや甘えていない。「甘え」が意識される時は、必ずといってよい程、甘えられない状態

であるという。

確かにそうだと思いました。

誰かに甘えるとき、そのほとんどが無自覚で行っているし、自覚した時、甘えられないと思いました。

 

 

乳児期の甘えについて

赤ちゃん返りのイラスト

さらに土居は、「甘え」は乳児の基本的な欲求として存在し、「自己保存本能」に相当するとしている。

母親や周囲の大人に「甘え」が感知され応えられているうちは、甘えは「素直な甘え」として密かに生き続ける。

ところが、相手がそれに適切に応えないと「屈折した甘え」となり恨んだり、すねたり、ひがんだり、ひねくれたりとゆがんだ感情に変わっていく。

このように「甘えには健康的で素直な甘え自己愛的で屈折した甘えがあり、はじめの母子関係においてお互いの信頼があれば子供は素直に甘えるし、子供のころに素直に甘えていればいずれ甘えを卒業して自立への道を歩むことができる。という健康的な側面がある。

 

逆に言えば、子供のころに素直に甘えることができなければ、素直な甘えが屈折した甘えへと変わり、いつまでも甘えを卒業できず、自立の道を歩むことが難しくなるということですね。

 

 

「自分」の意識について

土居は自分の意識の発生に「甘え」が主要な役割を演じていると説いています。

それは、「甘えたい心」を十分自覚しながら、なおかつ甘えることに没することができないと悟った時に、初めて「自分」の意識は芽生えるのである

という。

つまり、甘えられない状況の中で初めて人間は、自立することができるということですね。

そして、自分の意識が芽生えたことにより、社会において個人と集団との関係をもとに、何ものかに所属する経験を通して、自分らしく存在することができる

とも述べている。

 

さらに土居は、「自分は何者か?、自分には何ができるのか?」という『自分探し』の状態を、

「甘え」という心性を十分に体験できないことによって、個人は「自分」の意識を確立できずに主体性の不全感を自覚している状態を指している。

とも説明している。

 

 

まとめ

私がこの土居健郎の『甘え理論』を学習した時、米国のハーロウが研究した『愛情』に『甘え』が匹敵するぐらい『甘え』は重要なのだなと感じました。

愛情も甘えも乳幼児期には必要不可欠なものだし、乳幼児期の甘えの経験なくして成人期の自立はありえないというのは、「愛情」の特性にも似ています。

ハーロウが研究した「愛情」については、次の機会にご紹介しますね。

「甘え」は必要なものですが、使い方を間違ってはいけません。

定型発達者が発達障がいを批難することはもちろん許されませんが、発達障がい者側も、「障害のためできないことなのか?」それとも「甘えが入ってできないことなのか?」を見極めることが、自分の人生を豊かに楽しく生きるために必要なことだと思います。

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